寒い週末

この週末はとても寒かったですね。
いよいよ紅葉のシーズンに突入です。それに伴い、山も人でにぎわうようになります。

標高1850m。この高さまで上がった辺りは既に冬とも言えるほどの冷え込みで、雪のようなみぞれのような、そんな風花が舞っていました。
これではビーティングをしてもハサミムシくらいしか落ちてきません。
辛うじてツノゼミが2つ3つ落ちてくれたので、ビーティングは終了。

標高を下げて、材採集をすることにしました。

まだ歩いたことのない箇所を歩こうと思いまして、とにかく入り易そうな藪に突入しました。

しばらく歩くと、森の中に不自然な大きな岩を発見。

よく見ると、なにやら化石っぽいものが所々に見えます。

なんとなくですが、何かの肋骨のようなものが幾つか見えますね・・。
肋骨の断面に見えませんか?

肝心の材ですが、あまり期待出来るほどはないので、ここは移動しましょう。

次に向かった先で、石の上にたたずむツチハンミョウを発見しました。

なんと言う種かはハテナです。一先ず持ち帰り同定してみましょう。

そして次に見付けたのは、なんかの儀式でもしていたかのように並べられた頭骨です。

格好いいなぁ・・どうしようかなぁ・・としばらく悩みましたが、今回はスルーです。
でも、もし次回来た時にもあったら、恐らくは持ち帰ってしまうでしょう。

次はオサ掘りをします。オサ掘りと言っても崖を崩す訳でなく、朽木の中で越冬体制に入っている個体を採集します。

早速出てきたのはホソアカガネオサムシのようです。
こんなふうに集団で越冬しているところをよく見掛けます。

単独で朽木の隙間にいる個体もあります。
なかなか点刻が見事ですね。
薄っすらと緑を帯びているものや赤茶けたものもいます。

大きめの材を転がしたところ、マイマイカブリが出てきました。
この辺りはミヤママイマイのようです。
県内のマイマイカブリは2亜種。
ヒメマイマイとミヤママイマイです。
どう違うのか、私にはよく分かりません。
とにかくキレイでカッコイイ!

まだクリーニングしてませんが、標本画像を撮ってみました。

う〜ん・・美しい。


ついでの産物で申し訳ないのですが、ツヤハダクワガタの幼虫を幾つか頂いて、今回は終了です。


雪が積もって山が眠りにつく前に、もう少し山に遊んでもらおうと思います。