春を探しに
今年もこのシーズンがやってきました。
昨年、念願の栃木県産ビャクシンカミキリを採集したポイントに出掛けます。
実は、今シーズン3度目の挑戦です。
本県のビャクシンの発生期を見るためです。
結果、ヒメスギとほぼ同時期の、4月中旬から下旬にかけて発生。
・・と言うことがわかりました。う〜ん、あまりにもセオリーです。
いや、ホントはもっと早い時期に発生しているのではないか・・と思っていたのです。
それで栃木県ではビャクシンの報告がなかったのではと思った訳ですよ。
しかし結果は違いまいた。
単純に、杉や桧などが伐採され積み置かれる時期とビャクシンの発生期の不一致、土場以外の発生木の未確認、そしてビャクシンと言えば南会津という定石・・こんな感じではないでしょうか。
今回は生産とは無関係の伐採が行われることによって、発生木が見易いところに積み置きされていたのが最大の勝因でしょう。
さて、第1の目的は達成されました。
今日は何して遊ぼ・・っと考えていたら、すぐ近くに栃木百名山があることに気付きました。
とりあえず行っとく?的な乗りで登山決行です。
なんとなくアレだ!と決め付けて登っていきます。
う〜ん、道も整備されていて、さすがは百名山です。
ブナも生えていていい感じです。新芽はまだ硬く閉じていました。
コルリクワガタのシーズンはもう少し後のようです。
今度は見たこともないようなリョウブの巨木に出会いました。
これだけ太ければ、さぞかし見事に花を咲かせることでしょう。
上空を飛び交う虫たちの姿が目に浮かびますね。
カエデ類も結構あります。ほんといい山です。
・・しかし、山を甘く見ていたようです。
息を切らせ急坂を緩みなく500mほど駆け上がったところで視界が開けました。
あれ?頂上にしては早くないっすか?
いくら身体が軽くなったとはいえ、早すぎます。
あと400mは登るはずです。
そしてなぜ私の頭の上に鉄塔が・・。
あ!やっちまったな!
そりゃそうです。道理で道が整備されている訳ですよ。
そうとは知らず、ひたすら登ってきちゃいました;;
いやしかし、いい眺めです。
両脇に百名山を眺める光景は;;
ああ・・、あれが本来登るべき山だったのね。