こんな小春日和の穏やかな日は・・
流石に秋桜は咲いていませんが、なんだか12月になったとは思えない暖かさです。
さて、そんな小春日和の穏やかな今日は、何をさて置き山へと向かうのであります。
朝10時にM本さんと達磨さんのお二方と合流し、早速登山開始です。
先日は夜更け過ぎに雨が降ったようで、路面が濡れていました。
程よいお湿りになったようです。
冬場の登山は空気が冷たい上に乾燥しているので、鼻で呼吸をしていると鼻が痛くなります。
ときおり大きく深呼吸しながら、あまりカラダが冷えないように、休憩をそれほど取らなくてもいい程度に登って行くのがコツです。
っと言っても、今回は登山なんて大げさなものではありませんが;;
そんな訳でワシワシと登って行きます。
標高800m付近まで来ました。この当たりは日当たりが良すぎて、越冬する昆虫は乏しい場所です。
でも、こんなとこを歩くのが一番気持ちがいいんですよね。
ようやく尾根に出ました。
この向こう側は日が陰っているので、多少なりともルリ・コルリの採集が望めます。
・・ほどなく尾根筋を下り、沢沿いに出たところでいい感じの斜面に出たので、早速コルリを探します。
このポイントはいつも通過してしまうので、今日はちょっと開拓を兼ねて探ってみましょう。
・・しかし
なんかこう・・
採れる感じのしない場所です;;
そろそろ降りようかと思った時、手をついた固めの倒木の側面がいい感じにポロポロしてます。
注意深く見ていくと・・
ありました!(・)ルリマークです。
ムシを飛ばさないようにマークのところから食痕を辿る様にナイフで削っていきます。
するとやがて、糞がポロポロと荒く粒の様になってきます。
蛹室が近い証拠です。
・・そして
ポコっと蛹室が顔を覗かせます。
いました。ルリクワガタの♀です。
やっとの思いで採れて一安心です。
さらに♂を探しますが、なかなか出てきてくれませんでした。
諦めて斜面を下っていくと、達磨さんが沢の向こうでこちらに手を振って、丸ってやってます。
何か採れたようです。斜面をずり落ちるようにして駆け寄ります。
達磨さんは今回、ガガンボダマシとか言う虫を採っているようですが、ついでにコルリを割り出してくれたようです。
M本さんと達磨さんはガガンボ談義に花が咲いているようです。
私にはなんだかどれも同じに見えてしまうのですが、飛び方でも判別がつくそうで、何となく教えてもらったりしました。
ちなみにM本さんからは、紙も水もないときにノグッてしまったときのお尻の処理方法を何パターンか伝授頂きました;;
そんな感じでお昼になりましたので、この辺りでお昼にすることにしました。
沢で水を汲み、コーヒーを入れます。
っと言ってもインスタントですが;;
でもこれがうまいんですよ。つまらないコダワリではありますが、この一手間がオトコの料理(?)なんです。
シュチエーションは最高です。こんなとこで飲めば、どんな安物コーヒーでも、レストランで出されるデミタスを遥かに超えてしまうのです。
またこうやって食べるカップヌードルのうまいこと!
残念ながら今回はお預けですが、こんな時は日清のカップヌードルに限ります。
カレーやシーフードじゃダメなんです!
これもつまらないコダワリです;;
さて、食事も済んだので、午後の部の採集開始です。
先ほどノグった時の処理方法などを伝授して頂いたお陰でしょうか。
午後一発目にリアル黒豆に遭遇しました。
流石に12月では糞虫もままならないだろう・・
と思いながら棒切れでコロコロしましたら、居たんです。極小のマグソコガネが。
しかしそいつはリアル黒豆に乗っかっている訳で、今回はピンセットをもっていない訳で・・
どうしても素手る勇気がなく、小枝で回収しようとしてあえ無く落下・・
そんなもんですよ。人生って・・
結局これが今回最後の獲物だったらしく、後はうまい蕎麦でも食おうと、頭の中はそればっかしで下山となった訳です。
その下山の道すがら、M本さんは小指ほどの小枝を拾いながら歩いていました。
程なく横道が現れたとき、ニコヤカにその小枝を我らに見せて、M本さんは藪の向こうに消えて行くのでありました。
言ってくれればティッシュ持ってたのに・・
恐らくそれも、つまらないオトコのコダワリなのでしょう。