標本教室

標本教室なるものをはじめてやった。・・と言うかやらされた。
なんの前触れもなくいきなり講義スタート。・・おいおい。(^^;;
とりあえず今日は『カブトムシの標本作り』とのことで、夏休みの宿題方々と言った家族連れがメインであった。
・・が、こういったところには必ず一人は”昆虫少年”がいるもので、それがまた変に自信満々のスレた昆虫少年だったりするから始末が悪い。
益してや、ムシキングの影響をバリバリに浴びているものだから、どうにもこうにも・・なのである。
標本の題材は”カブトムシ”と言うから安心していたら、開けてビックリ、アトラスオオカブト様のご登場。・・おいおい。
針打ちしづらい事この上ない。こんなところにまでムシキング光線は届いているのであった。
見本で置いてあった国産カブトの展足がイマイチ自分好みでないので、セッセと直していると、昆虫博士がツカツカと私のところに来て
『国産はいいですから、アトラスの見本を作って見せてください。』
などとのたまわっている。それではと展足していると博士君は
『先生、手が焦ってますよ。』
・・・。(--メ


さてさて、やっとのことで開放された私は、水を得た魚よろしく森を彷徨い歩くのであった。
そこで出会った網を手にした昆虫少年は、やはりキラキラと輝いて見えた。
人間、頭でっかちになっていけないのである。それは大人も子供も同じなのだなぁ・・とつくづく実感するのであった。

そんな時に採れるカミキリは一味も二味も違うのである。

アオスジカミキリ
Xystrocera globosa (Olivier)