軒裏の徳利

軒裏に徳利(とっくり)がぶら下がっていますね。


そんなこと言ったところで、もう皆さんご存じですよね。

これはスズメバチの巣です。
巣作りを始めて初期の状態はこんな形をしています。

ちょうど今年の夏に栃木県立博物館でスズメバチの特別展示を行なうそうです。

そこでスズメバチの巣を探しているようですので、早速達磨さんにご連絡。

巣ごと持ち帰り、巣作りの様子を観察するそうです。


う〜ん、物好きですね。

で、肝心の女王様を捕らえなくては、巣を頂くことはできませんので、女王様の登場を待ちます。


が、なかなか現われません。

どこかでお食事中なのか、はたまた巣の中にいるのか。

とりあえず、達磨さんが巣を軽くつついてみます。


うわぁ!出てきました。

しかし、巣が壊れてないか確認して、すぐに戻って行ってしまいました。
その後は、回りで騒ごうが巣をつつこうが出てきません。


スズメバチはたまごを温めていることがあるそうです。

鳥みたいですね。

伊達に「スズメ」と付いている訳ではないのですね。


で、いつまでも待っている訳にも行きませんから、積極的行為に出ます。

まずはタバコの煙で燻り出してみる作戦です。

ストローを3本つなぎまして、入口から吹き込みます。

‥ん、巣に動きが出ました!揺れてます!


が、ただ揺れてるだけですね。
結局2本分の煙を吹き込みましたが、巣が揺れるだけで一行に出て来る様子がありません。


最後は達磨さんが『このままでは死んでしまう!』っと言うことで、強行処置に出ました。

なんと、入口に綿を詰めて素手で巣ごと取っちゃいました。

恐るべし、達磨さん。

この女王様はお尻の先が黄色いことから、コガタスズメバチとのことです。
ちなみに、お尻の先が黒いとヒメスズメバチだそうです。

プラケに入れて、綿のふたを取りましたら、女王様が出てまいりました。


巣が壊れてないか念入りに調べてます。

親思う心に勝る親心とはよく言ったものです。
昆虫とは言え、必死に子育てする姿に、母性を感じるのでありました。