コルリの棲む森へ・・
今年こそは、今年こそは!・・と意気込んでコルリ的ホームグラウンドに行ってきました。
月むの記事によれば、ブナの新芽採集が難しい地域は、ミズナラの新芽を早期に訪れるといいらしいとのことで、我がフィールドでも同様の事が言えるのか確かめに行った次第です。
が、う〜ん・・やっぱりブナが気になる。
って言うかブナがすでに全開ではありませんか。
この地区から採集したコルリの幼虫は、室温飼育下でも未だに幼虫だったりします。
・・寒さにさらさないからかなぁ。
どんなもんでしょうか。既に新芽採集的に遅いのか、はたまた早いのか・・。
仮にまだ早いとしたら、いったいなんの新芽に来てるんでしょうか。
それとも新芽以外の何かなのか・・う〜ん不思議です。
あ!いたぁ!
と思ったらハムシでした;;
なんだろう・・クルミハムシみたいだけど。
まったく紛らわしく光ってます。
ちなみにこの地区のコルリは、原名コルリの様にブルーメタリックではありませんで、極めてグリーンに近いメタリックなんです。
どちらかと言えばトウカイ亜種に近い感じです。
シオジの新芽もバリバリ全開です。
やっぱり遅かったのかな・・。
いいんです。また来年があります;;
コルリは終了モードで、さて次は別の山でカエデのスイーピングに移動しようかと思ったら、なんとも美味しそうな光景が;;
これは・・我慢しないでおきましょう。
そういえば、ルリマークバリバリの材のサンプルを某氏にたのまれてたっけ・・と思い出しましたが、残念ながらノコギリ忘れちゃいました;;
それにこの材、大きすぎます。
ナイフで削ってみると、幼虫がコロコロ。
ああ。。ゴメンなさいね。
この材は早いみたいですね。
おおと!こっちはいい感じですよ。
良く見ると、先ほどの立枯れの上部が折れ落ちたものみたいです。
・・どれどれ。
こう湿っているとナイフが利きません。
ナタを取り出してコツコツ叩いていきます。
おお!居ました居ました。
う〜ん、美しい。宝石のようです。
やはりいい虫は品があります。
おお!今度はこれまた素晴らしい輝きがありますよ。
ピンボケでゴメンなさい。
ブルーに輝くルリの♀が出てきました。
それもかなり濃紺ですね。美しすぎます・・。
結局3頭♀を削りだし、ようやく♂が顔を見せてくれました。
そういえば、今回も息子がお供してくれました。
もっとも彼は釣り目的のようですが。
すっかり釣師になりきってます。
で、エサは何かと聞きましたら、イクラのオイル漬けとのこと。
どうやら全然釣れないし、当たりもないようです。
そんなに教科書に縛られていてはいけませんね。
川虫が一番いいんです。
網が無いとかほざいているので、網が無いときの川虫の採り方を教えてやりました。
そこそこ川虫も採れたようです。
そういえば先ほどルリ採集をしていた材からコメツキの幼虫が出てきたのを思い出して、その幼虫を針につけてやりました。
ほれ、これでやってみろ!
するとどうでしょう。いきなり釣れちゃいました。
ふはは!見たか。やはりまだまだ修行が足りんな、少年!
と勝ち誇る父;;
う〜ん、すばらしく美しい日光岩魚ですね。
2頭ほど釣ったようですが、全てリリースしました。
釣ったら食え!と教えてきましたが、ここの岩魚な別です。
とても限られた環境に、ほそぼそと繁殖を繰り返している生き物です。
簡単に絶滅してしまいます。それに、放流物の養殖岩魚との混血が出来ないほどの山奥の沢で、極めて純血の保たれた貴重な岩魚です。
いくつもの魚止めの滝に守られた、この小さな宝石がいつまでも生息していけることを願いつつ山を下りるのでありました。