サビぬき

ここのところ暖かい日が続いてますね。
いぬふぐりも咲き、春一番も吹き渡って、じんわりと春の訪れを感じています。


さて、そんな季節の変わり目ではありますが、私はちょっとニガテな季節になりつつあります。

そう、なぜなら花粉の季節でもあるからです。
毎年少しづつ少しづつ症状がおもくなってる気がします。

医師に診察を受けた訳ではないので、花粉症かどうかは定かではありません。


そんな訳で、昨日は室内で虫屋的休日を過ごしました。

達磨さんが、どうやらこの週末はお仕事の様なので、県博に押し掛けることにしました。

おもては大変な大風。
今日が平日でなくて本当に良かった‥。
胸を撫で下ろしつつ正面玄関から県博におじゃまします。

裏口から入るのも『通』な感じでいいのですが、正面玄関からおじゃますれば、受付のかわいいお嬢さんとお話しが出来るので、少しくらい遠くても私はあくまでも正面玄関から入るのです。
.*:・(*´ー`*人):*.

‥ささやかなシアワセ。


で、達磨さんのお仕事部屋に到着。

ものすごい巨大な金庫の扉みたいなとこのすみにある小さな扉から秘密基地に侵入します。
こちらの扉は潜水艦の扉みたいです。

監視カメラに睨まれながら、ちょっとだけルパン三世な気分です。

で、その秘密基地になにをしに来たかと言うと、カミキリムシのお勉強をかねて、未整理の標本を種分けさせて頂くのであります。

とりあえず今回は未整理の箱からサビ系のカミキリを抜き取る作業をしました。

この作業をわたし的にサビぬきと呼んでます。

が、これがなかなかどうして、散らかった部屋を片付けるのと同じで、いちいち標本に目が止まってしまい、作業がちっとも進みません。

その上、未熟なわたしには、サビなのかチビなのか判別不能なのがいたり、新種か!と思ったら外国のラベルだったり、ちくいち新種発見と達磨さんに報告する度に、『それはヤクシマナンタラカミキリだよ!』とか言われてまるで邪魔ばかりでした。


お昼に博物館レストランから暴風吹き荒れるおもてを眺めていたら、今風のカップルがチンパンジーのこどもの様に、抱き合いながら県博に入ってくるのが見えました。

‥歩き辛かろうに‥と思った自分に『老い』を感じる3●歳の午後でした。