ニホンヤモリ

昨日の夕方のことです。
作業員のおじさんから電話がありました。
「白いトカゲの子供が窓にたかってるんだけど‥」
私はすぐにヤモリだなと気づきました。
しかしおじさんは「そんなんじゃない!トカゲだよ。」といいます。
「あのね、トカゲは窓には登れないの。」
と言うと、納得行かんという感じでとりあえず私に見せるとのことでした。
そして今朝、私のもとに運ばれて来たのは、やはりニホンヤモリでした。
もう云十年住んでいたけど見たことがなかったらしいです。
そんなヤモリが出てきたとは、今年は虫の発生がただならぬ状況になる前触れでしょうか。
おじさんの家は大きな農家なので、きっと納屋の片隅で累代していたのでしょうね。
ちなみに、おじさんが「そんなんじゃない!」と言い張ったのは、恐らくイモリと間違えていたのでしょう。
井戸を守っているのが『井守(イモリ)』、家を守っているのが『家守(ヤモリ)』と覚えると間違えにくくなりますよって教えてあげました。
それとヤモリは『守宮』とも書きます。
神社やお寺なんかによくいたんですね。
神社や農家の納屋、なんとなく彼らの好きな環境が伺い知れますね。
そんなところから彼らのダークなイメージが出来たのかも知れません。
ですが、彼らは古びた建物を虫から守っている守人でもあるのです。