環境審議委員会

今日は午後から環境審議委員会なるものに出てきた。
「ごみのない美しいまち」を作りたいらしい。
環境美化を訴えているようだから、質問してみた。
「環境とは生活と自然どちらを指しているのか。」
答えは生活環境であった。
私は更に聞く。
「“まち”というが市街地と山間部では生活環境も違えば、まちに対する概念が違うのでは‥」
答えはこうだ。
「一般的に“まち”とひらがな表記した時点で、市街地から山間部まで広くまちと位置付けしている。」
更に続く。
「だからこの条例案では、市街地のタバコのポイ捨てから山間部の不法投棄まで唱っている。」
この矛盾‥、どう説明すれば理解を得られるだろうか。
まちからごみを無くしたいと声高に訴える行政側。
ごみが無くなるものだと思っているのだろうか。
ごみは如何なる手段を用いても決して無くなるものではない。
見えなくする、つまり目の前から遠ざけるしかない。
ごみとして扱っている以上、ごみはごみ以外の何物でもない。
市街地からごみを見えないところに移せば、山間部はごみの山である。
山間部にごみを運ばなければ、市街地に処分場を作るしかあるまい。
燃えるごみは燃やし、燃えないごみは埋めればいいじゃないか。
そう言うなら今までと何も変わらない。
条例案はただの政治的アピールに過ぎない。
その程度だから、私のような学のない庶民が呼ばれたりするのだろう。
燃えたごみが無くなると言う幻想、粗大ごみを埋めて美しいまちとは如何なることか。
現在の都市生活を維持しつつ、尚もごみのない美しいまちを作るならば、最早、他の行政区にごみを運ぶしかない。
そんな身勝手な条例案を何をか議論しよう。
根本的な議論は「美しいまち」そこからしなくては、全くの無意味なのである。